現場でも大切なインフルエンザの予防

インフルエンザは、インフルエンザウィルスが病原体の急性呼吸器感染症です。毎年世界中で流行し、日本でも例年11月下旬頃から始まり、春頃まで流行します。
感染力が高いため、一般人だけでなく医療従事者も予防に努めなければいけません。その理由は、医療の最前線に立つ医師や看護師が患者から感染すると、さらに院内感染を引き起こしてしまうからです。
ただでさえ体力や免疫力が落ちている入院患者や外来患者の健康状態が悪化し、命の危険にも及びます。そうした意味でも、看護師はインフルエンザの予防をしっかり行い、その知識も身につけることが大切です。
毎年流行するインフルエンザを予測し、ウィルスの型に合ったワクチンが用意されます。ワクチンは接種しておきたいですが、これは感染を防ぐ方法ではなく、重症化を防ぐことが目的です。
基本の予防方法は至ってシンプルで、ウィルスの体内への侵入を防ぐことが挙げられます。ますは、手洗いとアルコール消毒、マスクの着用です。
看護師の場合は、ゴム手袋やエプロン、頭部を覆うキャップで、身体へのウィルス付着を防止しましょう。そのほか、目の粘膜からの侵入を防ぐために、ゴーグルやフェイスシールドなどを用いることもあります。
以上のような予防方法も、いい加減に行ったりすると効果が薄れてしまいかねません。正しい防止方法を身につけ、医療や看護の現場に立つ必要があります。
ちなみに、看護師は会社や学校の健康管理室などで働く機会もあり、多くの人と接するでしょう。健康相談に乗る際は、予防方法もしっかりと指導することが大切です。