インフルエンザの予防は日々の対策が大切

看護師がインフルエンザに感染すると、職場内であっという間にアウトブレイクしてしまうことがあります。そうならないためにも、きちんと予防して勤務することが大切です。
まず手洗いですが、石鹸やハンドソープで20秒くらいかけてしっかり洗い流しましょう。水洗いのみでも有効ですが、手についたウィルスの量は、水洗いだけで100分の1に減り、石鹸やハンドソープを使うと、さらに100分の1に減らせるといわれています。
また、手洗いの時間がすぐに取れない場合は、アルコール消毒も有効です。看護師がそれぞれアルコールボトルを持ち歩きながら、業務に取り組んでいる職場もあります。
そして、気道を湿潤状態に保つため、マスクを着用することも大切です。気道の粘膜が乾燥すると、防御機能が低下するため、ウィルスが繁殖しやすくなります。加湿器が設置できる職場であれば、湿度は50%から60%に保つといいでしょう。
気道の粘膜についたウィルスを洗い流すという意味では、こまめに水分補給することも効果的なようです。
最後に、きちんと栄養バランスを考えて食事をとり、しっかり睡眠をとることも必要不可欠でしょう。睡眠不足が続いたり、栄養バランスの偏った食事では免疫力が低下するため、インフルエンザにかかりやすくなります。日勤と夜勤を繰り返す看護師は生活リズムが崩れやすいため、特に注意が必要です。
以上のような予防方法で、患者のためにも自分のためにも、インフルエンザに負けない身体作りを行いましょう。それができれば、インフルエンザから身を守ることができ、快適な状態での勤務が可能になります。